こんにちは。
みなさんは住まいのメンテナンスをしていますか?
家を建てたときには、住宅のデザインや間取り、初期費用(イニシャルコスト)に意識が向きがちですが、長く快適に暮らすためには「ランニングコスト」も重要なポイントです。
特に、日々の生活を支える設備機器は、年数が経つと劣化し、交換や修理が必要になります。
この記事では、多くのご家庭で見落としがちな「設備機器の寿命と取り替えどき」について、工務店の視点からわかりやすく解説します。
ランニングコストとは?住宅の維持にかかる見えないコスト
新築時にかかる費用(イニシャルコスト)とは異なり、住み始めてからかかる費用をランニングコストと呼びます。
<イニシャルコストの一例>
-
土地代
-
建築費用
-
引っ越し費用
-
住宅ローンの手数料・保証料
<ランニングコストの一例>
-
水道・電気・ガスなどの光熱費
-
固定資産税などの税金
-
火災保険・地震保険
-
メンテナンス費(外壁塗装、設備機器の交換など)
特にメンテナンス費用は、時期によって大きな出費になりやすいため、計画的に備えることが大切です。
設備機器はいつ交換すべき?寿命の目安と取り替えどき7選
住宅設備は使用頻度や環境によって寿命が前後しますが、一般的には以下の年数が目安とされています。
定期的な点検や故障の兆候に気づくことが、トラブルや急な出費を防ぐコツです。
① キッチン(システムキッチン全体:10~15年、コンロ:7~8年)
キッチンは毎日使用するため、水や油、熱にさらされて劣化が進みやすい場所です。
特にガスコンロやIHクッキングヒーターは、7〜8年ほどで着火不良や加熱不良などのトラブルが起こることも。天板や収納の劣化、蛇口からの水漏れなども交換のサインです。
② 浴室(10~20年)
浴室の寿命は設備や仕上げ材により異なりますが、10年を過ぎるとカビや劣化が目立ち始めることが多いです。
排水不良や浴槽表面のヒビ、壁・床のはがれ、換気扇の異音などがある場合は、部分的な修繕やリフォームを検討する時期です。
浴室のリフォームを検討されている方は、こちらの施工事例もぜひご覧ください。
実際に使い勝手の良いユニットバスへ交換した実例をご紹介しています。
③ トイレ(5~10年)
トイレ本体の寿命は短く、5〜10年が交換の目安とされています。
特にウォシュレット機能付きの便座は電化製品のため、早めに寿命が訪れることがあります。水漏れや異音、ボタン操作の不良などがある場合は交換を検討しましょう。
④ 給排水管(15~20年)
普段は見えない部分ですが、水漏れや詰まりなどのトラブルが発生すると修理費が高額になることも。
築15年以上経過している住宅は、定期的に水圧の異常や配管の音をチェックし、必要に応じて専門業者に点検を依頼しましょう。
⑤ エアコン(10~15年)
エアコンの寿命は使用頻度にもよりますが、10~15年が目安です。
冷暖房効率の低下や異音・異臭、リモコン操作の不具合などが出てきたら、省エネ性能の高い最新機種への買い替えを検討するタイミングです。
近年は高性能で電気代を大幅に抑えられる機種も増えており、光熱費の見直しにもつながります。
⑥ 給湯器(8~15年)
給湯器は故障すると日常生活に直結するため、突然のお湯切れを防ぐためにも早めの交換が重要です。
点火不良、追い焚き機能の異常、異音・異臭などがある場合は注意。ガス給湯器・エコキュートともに、寿命が近い場合は冬場に壊れやすくなるため、寒くなる前の交換がおすすめです。
お、給湯器の交換を検討している方には朗報です!
高効率給湯器の導入には「給湯省エネ2025事業」の補助金が活用できる場合があります。
詳しくは、こちらのブログ記事でわかりやすく解説しています。
⑦ 照明器具(8~10年)
照明器具は蛍光灯やLEDの寿命に加え、基盤部分の劣化も注意が必要です。
ちらつき・点灯しない・異常に熱くなるなどの症状が出たら、器具ごとの交換が必要になることも。
LED照明に交換すれば、省エネ・長寿命化に加え、インテリアの印象アップにもつながります。
まとめ|「備えあれば憂いなし」計画的な交換で安心の住まいへ
設備機器の取り替えどきは、事前に把握しておくことで急な出費や生活の不便を防ぐことができます。
特に築10年を過ぎたあたりから、徐々に交換サイクルが重なる時期に入ってくるため、リフォームのタイミングや資金計画を立てることが大切です。
当社では、設備交換・リフォームのご相談も承っております。
「最近、給湯器の調子が悪い」「トイレの交換を考えている」「キッチンまるごとリフォームしたい」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。
暮らしを支える住宅設備を、安心・安全・快適に保つことが、住まいの価値を守る第一歩です。
真行寺建設では、リフォームや機器の取り替え、交換、設置など様々な工事に対応可能です。
ご相談はホームページのほか、LINEやお電話でも承っております。