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犬と暮らす新築住宅~庭づくりで後悔しないためのポイント5選~

公開日:2025/09/11(木) 更新日:2025/09/12(金) 家づくりのこと

犬と暮らす新築住宅~庭づくりで後悔しないためのポイント5選~

新しい家を建てるとき、犬好きさんなら「せっかくの一軒家だから庭で思いっきり走らせてあげたい!」と考えるのではないでしょうか。

リードを外して自由に走る愛犬の姿は、飼い主にとっても幸せな光景ですよね。

でも実際に庭づくりを始めてみると、想像以上に気をつけるポイントがあるものです。

安全面や素材選びを間違えると「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうケースも。

今回は、工務店としての経験もふまえながら、実際に犬と暮らしている私が犬と快適に暮らす新築住宅の庭づくりのポイントをご紹介します。

1. フェンスや外構は「安全第一」で考える

犬の庭づくりで欠かせないのが脱走防止です。

特に元気いっぱいの子や小型犬は、フェンスを越えたりちょっとした隙間から抜け出してしまったりすることも。

  • フェンスの高さは最低でも120cm以上
  • 隙間が10cm未満のものを選ぶ
  • 地面との間にもすき間をつくらない

千葉県では動物の愛護及び管理に関する条例が施行されており、そのなかに「犬は囲いの中で飼うか、ロープなどでつないで飼い、散歩などの際は、ふんを持ち帰るための容器を携行し、適正に処理すること」と規定されています。

ジャンプ力のある犬種の場合は、フェンスの高さを通常よりも高くとっておくことをおすすめします。

最近は「ドッグラン対応フェンス」などペット向けの商品もあります。

2. 地面の素材は犬の足にやさしいものを

庭の地面をどう仕上げるかも重要なポイントです。

犬にとって歩きやすく、滑りにくく、ケガをしにくい素材を選びましょう。

  • 天然芝:自然で見た目も良く、犬も喜びます。ただし日々の手入れが必要です。
  • 人工芝:雑草が生えにくく、お手入れが簡単です。最近はクッション性の高いものも増えています。
  • ウッドチップ:柔らかく犬の足腰にやさしいです。夏の熱さ対策にも◎。
  • 砂利やコンクリート:掃除は楽ですが、足に負担がかかりやすいので部分的に使うのがおすすめです。

ウッドチップは種類によってシロアリが寄ってきたり足に傷がついたりする可能性があります。

サイズや品質を事前にチェックして、愛犬に合うものを選びましょう。

少し値段が高くなりますが、ウッドチップに似た製品の「バークチップ」もおすすめです。

3. 水道や足洗い場を設けて散歩後も快適に

散歩帰りに泥だらけになった足を洗うのは、飼い主さんのちょっとした悩みではないでしょうか。

そんな時は、庭に足洗い場や水道を設けておくととても便利です。

蛇口の高さを少し下げたり、ホースをつなげられるようにしておくと、愛犬だけでなくガーデニングや洗車にも活用できます。

特に夏場は水遊びスペースとしても大活躍しますよ。

4. 夏の暑さ対策は「日陰づくり」がポイント

犬は人間より暑さに弱い動物です。

特に真夏の直射日光は熱中症の原因になることも。

日の当たる場所に長くいることで、肉球のやけどに繋がることもあります。

庭づくりの段階で日陰スペースを確保してあげましょう。

  • シェードやオーニングを設置する
  • シンボルツリーを植えて木陰をつくる
  • ウッドデッキの下に涼しいスペースを確保する

庭に木陰をつくれば、犬も人間もひと息つける休憩スポットになります。

5. 家と庭をつなぐ「出入りのしやすさ」

庭をせっかく作っても、犬が自由に出入りできなければ活用しにくいですよね。

新築なら家と庭のつながり方を意識して間取りを考えるのがおすすめです。

  • 掃き出し窓から直接庭へ行ける動線
  • ウッドデッキで室内と庭をフラットにつなぐ
  • 庭をリビングから見渡せる配置

これらを取り入れると、犬が遊んでいる姿を室内から眺められて安心です。

家族の暮らしと愛犬の暮らしが自然につながります。

まとめ|愛犬と家族が一緒に楽しめる庭づくりを

犬と暮らす新築住宅では、庭づくりが毎日の暮らしを大きく左右します。

安全性や素材選び、暑さ対策など、ちょっとした工夫で犬も人も快適に過ごせる空間に変わります。

私たちもこれまでに「犬と一緒に暮らす家」をご希望されるお客様からたくさんご相談をいただいてきました。

その経験から言えるのは、庭は単なる遊び場ではなく、家族と愛犬をつなぐ大切な空間だということです。

「新築の庭をどう作ったらいいか迷っている」

「犬も人も快適に暮らせる家にしたい」

そんな方はぜひお気軽にご相談ください。

愛犬との暮らしがもっと楽しくなる家づくりを、一緒に考えていきましょう。