玄関タイルの選び方|失敗例・失敗しないチェックポイントとおすすめカラー
玄関は家の「顔」。タイルの色や質感、サイズ選びで第一印象が大きく変わります。
この記事では、よくある失敗例を踏まえつつ、実際に現地で確認できるチェックポイントとおすすめカラーをわかりやすく解説します。
※ここで紹介する失敗談は、当社(真行寺建設)の事例ではなく、他社様で建築された方の一般的な声や業界でよくある話を参考にしたものです。
玄関は家の顔 — タイルで変わる第一印象
玄関は屋外と屋内のつなぎ目であり、外観にも内観にも影響する場所です。
タイルは見た目だけでなく、掃除性・安全性・耐久性にも関わるため、デザインだけで決めると後悔しやすくなります。
よくある失敗例
① 色選びで失敗
明るい色(白・ベージュなど)は清潔感が出ますが、ほこり・泥汚れが目立ちやすく、極端に明るい色は太陽光を強く反射してまぶしく感じることがあります。
濃い色(黒・ネイビーなど)は汚れが目立ちにくい反面、圧迫感が出て空間が狭く感じられる場合があります。
玄関は建物の外観と内装に同時に影響するため、周囲との調和を考えた色選びが必要です。
② 質感で失敗
表面に大きな凹凸や細かい模様が多いタイルは、汚れが溜まりやすく掃除が大変です。
逆にツルツルすぎると、雨の日に靴が濡れた状態で滑りやすく危険が増します。
③ サイズで失敗
小さなタイルを多く貼ると目地が増え、掃除の手間が増えるだけでなく視覚的にも玄関が窮屈に見えることがあります。
一方でタイルを大判にしすぎると、目地が少なくすっきりしますが、割れたときの交換コストや工事上の注意点も出てきます。
失敗しない!タイルの選び方(実践チェック)
① 大きめのサンプルで必ず確認する
小さな見本だけでは光の当たり方や質感が把握しきれません。
できれば実物大に近いサンプルや見本で、朝・昼・夜の光の下で色味を確認しましょう。
また、実際に靴や水を使って滑りやすさも確認すると安心です。
(靴や水を使った確認は、施工業者に確認を取ってから行ってください)
② 外壁や内装との調和を意識する
外壁や玄関ドア、室内の床材との相性を確認します。
写真だけで決めず、現場で色合わせをすると完成後の違和感を減らせます。
③ 表面の質感・機能をチェックする
光沢やマット感、凹凸の程度を触って確かめてください。
特に雨の日の出入りを考え、滑りにくさ(防滑性)や掃除のしやすさを重視しましょう。
④ タイルサイズと目地幅のバランスを考える
目地が多いと汚れが溜まりやすく見た目も細かくなります。
玄関の広さや動線を考慮して、目地幅やタイルの大きさを決めましょう。
- 実物サンプルを朝・昼・夜で確認したか
- 外壁・ドア・室内床と見比べたか
- 滑りやすさ(濡れた状態で)の確認を行ったか
- 目地の掃除しやすさを想定したか
- 段差や水はけ・靴の動線を確認したか
おすすめカラー4選
グレー — 高級感と汎用性
グレーはモダンにもクラシックにも合わせやすく、汚れが目立ちにくいのが魅力です。
濃淡を使い分ければ柔らかさや重厚感も表現できます。
ブラウン — 温かみと落ち着き
ブラウンは木や自然素材と調和しやすく、温かみのある玄関になります。
色の濃淡でカジュアルにも重厚にも調整できます。
ベージュ — 明るく広く見せる
穏やかで洗練された印象を与え、狭い玄関でも広く感じさせる効果があります。
また、和洋どちらのスタイルにも馴染みやすい色です。
ホワイト — 清潔感と開放感
清潔感があり空間を明るく見せますが、汚れは目立ちやすいため水拭きや掃除の頻度を考慮しましょう。
明るすぎる場合は、差し色や目地色で印象を調整するのがおすすめです。
まとめ:玄関タイル選びの要点
- 家全体の雰囲気に合わせる:外観・内装と調和する色・質感を選ぶ。
- サンプルで現地確認:大きめのサンプルを日光でチェックする。
- 機能性も重視:滑りにくさ・掃除のしやすさ・目地の扱いやすさを確認する。
- サイズのバランス:目地が多すぎないこと、視覚的な広がり(見え方、印象)を考慮する。
ワンポイント:色だけで決めず、「使う人の生活動線」や「掃除・メンテナンス頻度」を合わせて考えると後悔が少なくなります。